workaway というコミュニティがある。
年6000円程度で、世界中でお手伝い住み込みができる、面白いネットワーク。
これを大学院に行った同期に教えたら、
「俺もそういうのあるんだったら世界中を旅したりできるかもな」って言って感心してたから、
あらゆる年代の人々、10代~90歳でも、何歳でも、
世界中で、ただホテルに泊まって、観光地に行って、
お土産屋さんに行ったりして帰るとかじゃない、
もっとローカルで、友達の手伝いをしながら地元の小さな町を探検したり、隣町に出かけたり、
他のボランティアたちと語ったりする経験をできるってことを、紹介しようと思う。
世界がひろがるね!>v<
↑公式サイト
workawayの特徴
わたしはworkaway(ワークアウェイ)を、二年前、似た系列のWWOOF(ウーフ)をしていたときに知り合った人から聞いた。
お手伝いをすることで、異文化交流と住み込みのようなことをできるコミュニティはこれらのようにいくつかあるようだが、
ここではわたしが実際に複数回使ったWWOOFとworkawayの特徴を比較する。
- 国ごとに分かれているので、その国のWWOOFに年会費を払う必要がある。
- 国によってホストが多かったり少なかったりする。
- お手伝いの内容は主に「オーガニック農業」。
- 世界中を一つの組織が網羅しているので、年会費を払うと世界中で活動ができる。
- お手伝いを募集している人がいない国もあるが、それでも多くの国にホストがいる。
- お手伝いの内容は多岐にわたる。ex.ベビーシッター、家事、DIY、教育機関でのボランティア活動、農作業等
今回取り上げたのは、「世界中を旅する」という名目でworkawayだが、オーガニックファームや特定の国に着目している場合はWWOOFもとてもいいと思う。
じっさいわたしがイタリアの3か所でWWOOFをしたときは、本当に楽しかった。
新鮮で、イタリアの田舎に住むのって、本当に楽園のようだなと感じた。こちらについてもまた書きたい。
5カ所workawayで滞在してみて、よかったこと
わたしは2023年の7月~11月にかけて、
ジョージア、リトアニア、フランス、スペイン、イギリスでworkawayを利用したが、まず言えるのが、どこもworkawayを利用しなかったら、まず行こうとは思わないところだったということだ。
本当に、そこで言われる小さい駅に来て、と言われなければ、下りないような駅。
乗らないようなバス。
国ごとのレポはまた別にしようと思うけど、全体を通じて言えることについてここでは書く。
よかったことなんて無数にあるけれど、
たとえば、「たまたま他の町から高校生の女の子たちも実習で来ていて、キャンプファイヤーしながらリトアニアの歌を合唱してくれたり、人狼をしたりした」「サーカスのテントみたいなところやクイーンサイズのベットのあるコテージ、暖炉のあるキャラバンで寝たりした」「地元のお祭りに居合わせて、列に並んで大鍋に入ったパエリアをもらった」「毎晩一緒にパンの焼き方を教わりながら作って飲んだ」「ボランティアの人たちで一緒に料理を振舞った」「抜いたばかりの人参をかじった」「人参の葉っぱをそのままゆでてお茶にしたらおいしかった」「他のボランティアのカップルのキャンピングカーに乗せてもらった」「テスラに乗った」「ハープを弾いた」「ご近所さんととても仲良くなって毎日遊びに行った」…。
実際にそこでホストになってくれた人たちも、面白い稼業をしていたり、人生経験をしていたりして、皆とても刺激になる人たちだった。
自分がもっとこういったことについて知りたい、と思っているところに集まる人々は、やはり話がとても合うのだ!
それがなにより印象的だった。
それに、例えば新しく行った国でスーパーに行っても、先にホストさんたちと来ていていくらかあたりがついていたり、それどころかホストさんの敷地でたくさん採った果物、ベリーがあれもこれも売られているなんてことも何度かあった。
そういうときは、好きなだけ畑や木々から採って食べていいよと言われているものたちのその潤沢さというか、リアルな季節感が感じられた。
ホスト、他のボランティアの人々のどちらも、皆手探りで、変わっていく人生の真っ只中にあるってことが、感じられた。
それから、ホストさんのお家に荷物を預けて、身軽にしてから、その国の他の町をいくつか一週間ほど観光して戻ったりもさせてもらえて、たすかった。
気を付けたこと、大変だったこと
みなよい人たちで、特別困ったということはそれほどなかったけれど、
時間が限られているなかでホストを見つけることはときに難しかった。
英語で「Hi!」とメッセージを送るも、完全にタイミングという感じで、「今は募集してない」とか「満員」と言って断られることもそこそこあった。
メッセージ自体は、DeepLという翻訳サイトを使えば疲れてても楽に作れた。
返事が二週間後に来るなどということもあった。来ないこともあった。
また、寝る場所がイマイチ自分の感覚的にちょっと合わない、というときもあった。
プライバシーなどの点では大丈夫だったのだが、衛生的な感覚の点である。
そういう意味では、「きれい汚いとはなにか」ということについて考える機会となった。
トイレやシャワーについても、いい場合とあちゃーな場合があった。
いい場合だと、隣の空っぽのヴィラのバスルームを使っていいよと言われて、バスタブにお湯を張って、摘んだラベンダーやヴァーベナを入れて入浴した。
あちゃーな場合だと、お湯がときどき出なかったり、半屋外で寒くて十分なスペースがなかったりした。
たまたま近所でできた友人夫婦が二回ほど泊めてくれて、シャワーやベッドを借りたりもした。
トイレは複数人で共有していたり、バイオトイレで、ハエがいたりした。
食はとくに困らなかった。大体与えられた材料や畑の野菜などで自炊をしたり、おいしいご飯を作ってもらったりした。
- ホストを見つけ、日程を決定するのがときどき難しかった。
- 寝床、シャワー、トイレに注意。
- ホスト探しについては口コミとホストの文章の感じ、写真を参考にしよう。
といった感じだ。
WWOOFのときには、金銭のやり取りが発生しないはずなのに交通費を求められた、と言ってホストとボランティアで溝ができたり、
今回の場合、「働かせすぎだ」とぼやくボランティア仲間がいるところもあった。
すべて捉え方次第だと思うが参考までに以上を綴った。
まとめ
今回の五カ所のworkawayでは概して、人の優しさに触れたと思う。
世界の豊かさというのについても、たくさんその答えを示してもらった。
じつはベトナムで初めてworkaway経由で、シャーマンやミャオ族を尋ねてある教育機関(茶園?)に行ったのが一回目でそれがジョージアの前なのだが、それもやはり冒険と発見の旅路だった。日帰りだったけれど。
結論は、
やっぱりおすすめ ということだ。
時間をかけて、直観を信じてホストを見つけて、新しい世界を広げられる人が増えることを祈る。
p.s.あとトイレや風呂場、寝床程度なら自分である程度掃除もできるし、ホストさんや他のボランティアとも協力し合えるから心配しすぎることはない(^_-)